第1話 パンダ食堂の恐怖

うちの学校の近くに、「パンダ食堂」なる食堂が存在する。
ここは地獄と繋がっているだとか、鬼が住んでいるという噂がまことしやかに言われていた。
噂は本当なのか!?我々は実際に食堂に出向き、調査してみる事にした!

今回の調査に同行する勇敢なる、そして無謀なる調査隊は9人。
皆今回の調査に対してはささやかな疑問を抱いていた。
我々は食堂から、生きて帰れる保証があるのかどうか…それが非常に不安であったのだが…

ついにパンダ食堂の入り口に来てしまった。ここは正に地獄の入り口に等しい…
悪しきオーラが食堂の周りを包み込むようであり、寒気すら感じる。
ふと周りを見ると、戦慄で凍り付いた調査隊の顔が目に入った。
「ここに入ったら最期、自分は地獄へといざなわれてしまう…」、と語っているかのようである。
正直な話をすれば、私も死にたくはなかった。
彼の顔が語るとおり、ここに入って生きて出られる保証はどこにもないのだ。
しかし我々は好奇心に駆られて扉を開け放った!

腐臭が漂っている…
乱雑に並べられた椅子、壊れた鍋…
ここは本当に現実にある場所なのだろうか?
試しに磁石を取り出してみると、どこを指すとでもなくくるくる回る。
磁気嵐か…磁石をしまいながら我々はカウンターの向こうがわを覗き込んだ。
そこにはやつれ果て、魔物のようにも見える老人が座り込んでいた。
ふとこちらに気付いた老人が、ゆっくりと立ち上がり不気味に笑いながら徐々に近づいてきた…
まずい!!我々は逃げようと慌ててノブを回すが開かなかった。
老人はというと、獲物を捕まえるようにじわりじわりと近づいてくる。
もはや一巻の終わりか!?我々は死を覚悟した。

<つづく>
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